高齢者の便秘
高齢者の方も以下の要因で便秘になりやすい
とされています。
●筋力の低下
老化により筋肉が衰えると、腹筋力で
腹圧をかけて、便を送り出す力が弱まります。
若い方と比べると運動量も少ないことや、
介護を受けるような状態になると、ますます
運動不足になり筋肉の衰えが加速します。
●自律神経のバランス
自律神経には、交感神経と副交感神経とがあり、
これらは、たとえるとアクセルとブレーキの
ようなもので、一般的には緊張をすると
交感神経のはたらきが優勢になり、
リラックスすると副交感神経のはたらきが
優勢になります。
血管においては緊張状態で
交感神経が優勢になると、血管が収縮して
血圧が上昇します。
一方、腸管では交感神経がはたらくと
その動きは緩やかになりますが、
リラックスして副交感神経がはたらくと
活発に動くようになります。
副交感神経のはたらきは、年齢が上がるにつれて
低下することが明らかになってきています。
●食事、飲水量の低下
年齢とともに食事量も少なくなります。
喉の渇きも感じにくくなり、水分の摂取量も
少なくなる傾向になります。
便秘のお話 その4に続く
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