大腸ポリープを発見した時にはその場で切除可能です
美馬内科クリニックでは、大腸カメラ検査時に大腸ポリープを発見した場合には、その場で内視鏡的切除を行うことが可能です。大腸ポリープの一部は、大腸がんに発展するものがあるため、疑わしい大腸ポリープを切除することで、高い確率で大腸がんを予防することが可能となります。
近年、食生活の欧米化などの影響により、大腸がんの罹患率が高まっています。特に女性の方は、がんの死因の第1位は大腸がんとなっていますので、定期的に検査を受けられて、しっかりと予防されることをおすすめします。
女性の方の中には、大腸カメラ検査を受けることに抵抗感がある方も多いと思いますが、当クリニックでは、検査前の前処置(腸管洗浄液の服用)を快適に行っていただくために、トイレ付きの個室をご用意しています。他の患者様の目が気になりませんので、女性の方にも積極的に大腸カメラ検査を受けていただくことができます。
大腸ポリープを切除することで大腸がんが予防できます
大腸がんは、大腸の粘膜細胞から発生した良性腫瘍であるポリープの一部ががん化してできる「ポリープ型」と、正常な粘膜から発生する「平坦型・陥凹型」の2種類に分けられます。
また大腸ポリープは「腫瘍性」と「非腫瘍性」に分類され、このうち腫瘍性は「腺腫」といって、一部ががん化する可能性があります。ただし、非腫瘍性のポリープも、一定以上大きくなることでがん化する恐れがありますので、基本的に切除するのが理想です。
大腸がんは、このポリープの段階で切除することで、リスクを軽減することが可能です。こうしたことから、現在では大腸がんは「予防できるがん」だとされています。大腸がんは自覚症状がありませんので、定期的に検査を受けられて、疑わしい病変をその都度切除することで、しっかりと予防されることをおすすめします。
どうして大腸ポリープはできるのでしょうか?
大腸ポリープができる原因は、はっきりとわかっていません。しかし、粘膜で炎症が起こり、それを修復するために、細胞増殖が過剰になることで発生すると考えられています。なお、大腸ポリープは50代以降の方に多くみられるとされていますが、それよりも若い方でも発見されるケースはありますので、40歳を過ぎたら一度は検査を受けられるようにしましょう。
大腸ポリープ切除の方法
大腸ポリープ切除の方法には、「ポリペクトミー」、「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」、「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」などの方法がありますが、当院ではこのうち、「ポリペクトミー」と「内視鏡的粘膜切除術」とを行っており、ポリープの大きさなどに応じて、適切な方法を選択します。以下にその流れをご説明します。なお、当院で対応が難しいと判断した場合には、連携する専門機関をご紹介いたします。
ポリペクトミー
最も一般的な大腸ポリープ切除方法です。主に、5~10mm程度の大腸ポリープを切除する際に行います。
ポリペクトミーの流れ
- 内視鏡下で大腸ポリープにスネアを掛けます
- スネア(金属でできた輪)を掛け、締めつけます
- 電流を流して切除し、回収した後、病理組織検査を行います
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
スネアがかけられない、隆起のほとんどない大腸ポリープや、早期大腸がんを切除する際に行います。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)の流れ
- 内視鏡下で大腸ポリープの根本に生理食塩水を注射して、持ち上げます
- スネア(金属でできた輪)を掛け、締めつけます
- 電流を流して切除し、回収した後、病理組織検査を行います
大腸ポリープ切除後は次のことにご注意ください
- 5~7日程度は、消化に良いものを食べるようにしてください
- 1週間程度は、刺激物の摂取や、飲酒はお控えください
- 3日程度入浴は控えて、シャワーで済ませるようにしてください
- 1週間程度は、激しい運動、腹部に負担がかかる動作、旅行はお控えください
- 何か異変がありましたら、すぐに当クリニックまでご連絡ください