医院名:美馬内科クリニック 住所:〒770-8012 徳島県徳島市大原町千代ケ丸127−1 電話番号:088-677-5171

下痢・便秘が続く原因と治療法

慢性的な下痢・便秘でお困りではありませんか?

慢性的な下痢・便秘でお困りではありませんか?下痢や便秘など、慢性的な便通異常でお困りではありません?「下痢・便秘がずっと続いている」「下痢と便秘が交互に起こる」などとお悩みでしたら、お気軽に当クリニックまでご相談ください。

たかが下痢・便秘と考えになっていたり、「そのうち治るだろう」と放置したりせずに、きちんと検査を受けられることをおすすめします。症状の奥に重篤な病気が隠れていたり、放っておくことで、さらに便通が悪化したりすることがあります。下痢・便秘が続く原因は様々ですが、当クリニックでは患者様から症状や、普段の生活状況などをおうかがいし、原因をはっきりとさせたうえで、適切な治療方針をご提案させていただきます。

下痢

下痢とは

水分量が多く、液状またはそれに近い便が何度も排出される状態を「下痢」といいます。なお、液状とまではいかないものの、通常よりも軟らかい便のことを「軟便」といいます。便の状態は含まれる水分量が大きく関係していて、理想的な便とされるバナナ状の便の場合、含まれる水分量は7080%程度です。これが80%を超えると軟便になり、90%を超えると下痢となります。

こんな下痢の時はすぐにご連絡ください

  • 急に激しい下痢になった
  • 便に血が混じっている
  • 下痢だけでなく、嘔吐・吐き気がある
  • 下痢だけでなく、熱もある
  • 時間が経過しても改善せず、悪化している
  • 下痢にともない、脱水症状がある・便を出した後も腹痛がある

など。

このような場合、市販のお薬では回復させられない場合が多いので、お早めに当クリニックへお越しになり、診察を受けるようにしてください。

下痢の原因

下痢には、短期間で改善される「急性下痢」と、1ヶ月以上続く「慢性下痢」があり、それぞれで原因が異なります。

急性下痢

急性下痢は多くの場合、ウイルス・細菌感染による胃腸炎が原因で起こります。

慢性下痢

慢性下痢の主な原因として、クローン病や過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が挙げられます。そのほか、抗生物質などの薬の副作用、消化不良、食あたり、ストレスなどで起こることもあります。なお、大腸がんが原因で慢性的な下痢が起こる場合もありますので、症状が長引く場合には「ただの下痢」と思わずに、お早めにご相談ください。

ウイルス性胃腸炎が原因で起こることが多いです

急性の下痢は、通常、ウイルス性胃腸炎が起こることが多いです。しかし、この場合、短期間で症状は治まるので、そうでない場合には、炎症性腸疾患、感染性腸炎、過敏性腸症候群などの疾患が疑われます。また、お酒の飲み過ぎが原因で起こる場合も少なくありません。アルコールが原因の場合、消化不良となり、泥状や水様の便が出たりします。そのほか、水分の摂り過ぎも下痢の原因となります。

下痢を引き起こす疾患

ウイルス性胃腸炎

ウイルス性胃腸炎とは、胃腸にウイルスが感染することで、下痢のほか、吐き気・嘔吐、発熱、腹痛などの症状が現れる病気です。ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスなど、様々なウイルスが原因で発症します。

クローン病

クローン病とは、口から肛門までの消化管の様々な場所で炎症や潰瘍が起こる病気です。好発部位は回腸の末端ですが、小腸・大腸にも潰瘍ができることがあるため、消化・吸収が悪くなり、下痢を引き起こします。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、ストレスなどが原因で、腸の働きに異常が起こる病気です。慢性的に下痢が起きたり、下痢と便秘を交互に繰り返したりすることがあります。また、数週間、下痢が続いた後、一時的に解消され、しばらくしてから再発するということを繰り返す場合もあります。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜で慢性的な炎症が起こり、ひらんや潰瘍が生じる病気です。長期にわたって下痢や腹痛が続き、血液の混ざった粘血便が出ることもあります。

大腸がん

大腸がんでは、がんのため、腸の内腔が狭くなり便の通過が悪くなることから、便秘がちになるのは当然として、便秘と下痢とを繰り返す、下痢便しか出なくなる、などの症状が見られます。

下痢の検査方法

下痢の原因は様々ですので、まずは問診を行って今の症状をおうかがいし、他の症状はないか、既往歴や服用中のお薬、摂取した食べ物などを確認します。そのうえで、必要に応じて血液検査やエコー検査、内視鏡検査(大腸カメラ検査)などを行います。

当クリニックでは、「日本消化器内視鏡学会専門医」が精度の高い大腸カメラ検査を行っています。下痢という症状の奥に、大腸がんなどの大きな病気が隠れている場合もありますので、軽視せずにお早めにご相談ください。

下痢の治療方法

急性下痢の場合、ウイルス・細菌感染による胃腸炎が原因で起こることが多いので、整腸剤を使って治療するほか、必要に応じて抗生物質を投与します。慢性下痢の場合には、大腸カメラ検査などの各種検査を行って、原因を判明させたうえで、適切な治療を行います。

原因となる病気が見つからない場合、過敏性腸症候群が考えられるため、生活習慣の改善やストレスの解消などをアドバイスして治療していきます

便秘

便秘とは

便秘とは、1回の排便量が少なくなったり、排便が困難になったりする状態をいいます。食事の内容や運動不足などが原因で起こることもあれば、腸閉塞症や大腸がんなどが原因で起こることもあります。

便秘の原因

「朝食を食べない」「食事の時間が不規則」「食物繊維の摂取が少ない」などの食事内容に問題があるため便秘が起こる場合もあれば、運動不足によって腹筋が弱くなり、腹圧が十分にかけられなくなって便秘になることもあります。そのほか、排便を我慢する習慣(習慣性便秘)や、ストレスが原因で起こることもあります。

また便秘は、過敏性腸症候群、腸閉塞症(イレウス)、大腸がんなどの病気が原因で起こることもあります。こうした重篤な疾患を見逃さないためにも、便秘が長引くようでしたら、一度当クリニックまでご相談ください。

最も注意すべきは大腸がんの便秘です

便秘の原因として、「朝食を食べない」「食事の時間が不規則」「好き嫌いが多い」などの食生活の乱れが挙げられますが、そのほかにも、運動不足も原因となります。運動不足だと腸の働きが悪くなるため、ご高齢の方など、足腰が悪くなると便秘になりやすいとされています。

しかし、便秘の原因で最も注意すべきは「大腸がんの便秘」です。当クリニックでは、便秘でお越しになられた方を適切に診断して、がんなどの重篤な疾患を見逃さないように注意しています。

便秘の診断基準

便秘には、次のような診断基準があります。6ヶ月以上前から症状をお感じで、次の6項目のうち、2項目以上を満たす場合、便秘と診断されます。

a.排便の4分の1超の頻度で、強くいきむ必要がある

b.排便の4分の1超の頻度で、兎糞状便または硬便である

c.排便の4分の1超の頻度で、残便感を感じる

d.排便の4分の1超の頻度で、直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある

e.排便の4分の1超の頻度で、用手的な排便介助が必要である

f.自発的な排便回数が週に3回未満である

便秘を引き起こす疾患

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、ストレスなどが原因で、腸の働きに異常が起こる病気です。腹痛をともなう下痢以外にも、「下痢と便秘を交互に繰り返す」という症状が現れることもあります。

腸閉塞症(イレウス)

腸閉塞症(イレウス)とは、腸がねじれたり、腸の働きが阻害されたりすることで、腸の内容物が先へ運ばれていかない状態です。便秘のほか、腹痛、腹部の張りなどの症状が現れます。

大腸がん

大腸がんによって大腸が狭くなると、排便が困難になる場合があります。初期にはほとんど症状は現れませんが、進行すると便秘が起こったり、便が細くなったり、血便が出たりします。

便秘の検査方法

便秘の原因は様々ですので、まずは他に症状はないか確認し、既往歴や服用中のお薬、摂取した食べ物などをおうかがいします。そのうえで、必要に応じて内視鏡検査(大腸カメラ検査)などを行います。

当クリニックでは、実績豊富な「日本消化器内視鏡学会専門医」による大腸カメラ検査を実施しています。大腸がんなどの重篤な疾患が隠れていないか確認するためにも、大腸カメラ検査はとても重要となります。

便秘の治療方法

大腸カメラ検査などの検査を行い、原因を判明させたうえで、薬物療法などの適切な治療を行います。下痢の原因はお一人おひとり異なりますので、その方に合ったお薬の投与や、生活習慣のアドバイスなどを行います。

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